前編では小出さんがコーディネーターになるまでのエピソードなどをお聞きし、新郎新婦様と最も距離感の近い存在であることがわかりました。
後編では、そんな距離感だからこそのエピソードや、素敵なお話をたくさん聞くことができました!続きをどうぞ☆
編集部:最近のお客様でちょっと変わった演出などをされたというエピソードはありますか?
小出さん:そうですね、いろいろあるのですが…最近ですと、新郎新婦様から「入場演出を小出さんに2つ考えてほしいです!」というご要望をいただいたときに考えた演出があります。
とにかく披露宴の最初の “固い雰囲気から一気に和やかにしたい” 、 “ゲストを楽しませたい!” という想いの強いお二人だったので、一生懸命考えました。
そして、「赤い糸」の入場と「ハッピーウェディングトレイン」という演出をご提案させていただきました。
「赤い糸」の演出は、まず入場前のDVDで「あなたは赤い糸を信じますか?」というメッセージを流した後に、ご新郎様が赤い糸でぐるぐる巻きになった状態で登場するという演出です。赤い糸の片方の端は新郎様の左手薬指に、もう片方の端は新婦様の左手薬指にそれぞれ巻きつけてのご入場でした。
予想もしない登場だったようでゲストの方も盛り上がっていて、お二人の望んだ和やかな雰囲気にすることができました。
編集部:これはなかなか思いつかない演出ですね!
小出さん:はい!もう一つの演出「ハッピーウェディングトレイン」は、当日のゲストにお子様が多いということだったので、電車ごっこのような形でお子様に出演してもらう入場でした。お二人とお子様が持つ紐の部分に一文字ずつバルーンで「HAPPY WEDDING TRAIN」とつけた可愛らしい電車が、会場内を走りました。
この打ち合わせの途中で新郎新婦様から車掌さんの帽子をいただきまして、お二人のご希望で当日は私が「HAPPY WEDDING TRAIN」の車掌をさせていただきました(笑)
これは私の考えたシナリオにはなかったのでびっくりしましたが、出演させていただき良い思い出ができました。
演出も大成功でしたが、お二人のお手紙やDVDなど感動のシーンもあり、とても素敵な結婚式でした。
編集部:笑いあり、涙ありの結婚式だったのですね!お子様も一緒に出演する「HAPPY WEDDING TRAIN」、可愛かったんでしょうね。
最後に、これから結婚式を考えている方へメッセージがあればお願いします!
小出さん:はい!先日の研修で感動したお話なのですが、結婚するお二人が出逢う確率は、数字でいうと “196京分の奇跡” なんだそうです。そんな奇跡の中で出逢った方達と対面していつもお仕事をしているんだな、ということを改めて実感し、感動しました。
それから、その奇跡で出会ったのはお二人だけでなくそれぞれのご家族も友人も一緒ということ。結婚式というのはそのお二人の周りの大切な人達にとっても、ある意味の覚悟をする日ということを改めて教わりました。
結婚すると、例えば「今まで家族4人で分け合ったケーキをこれからは3人で分けるようになる」=「新しい家族の形を受け入れる」ことになります。親はそういった何気ない瞬間にびっくりするほど寂しい気持ちになるので、それをしっかり覚悟する日が結婚式の日なのだそうです。
編集部:なるほど、奥が深いですね。そういう意味があったのですね。
小出さん:また、結婚すると、友達との付き合いもそれまでと同じというのは難しくなると思うので、友人からみてもそういった覚悟の日になりますよね。
なので、結婚式は自分たちだけでなく大切な家族や親族、友人にとっても大切な日なんだということを改めて学びました。
結婚式をしなくていいやと思う方も増えていますが、そういった意味でも結婚式は大切な「儀式」なんだということを知ってほしいと思いますね。
出逢った奇跡と大切さを伝えていきたいなと思いました。
編集部:周りの人があっての自分なんだなと、年を重ねるごとに思いますもんね。
小出さん:あとは、たまに手紙を読みたくないという方がいるのですが、そんな時私は全力で読むことをおススメさせていただいています。
手紙を読むために結婚式をするんじゃないかと思うくらい、恥ずかしがり屋の日本人にとっても大切なことだと思うんです。
普段言えてないのに結婚式で言わないでいつ伝えるの?というお話をさせていただくと「そうですね!」と考え直してくれる方がほとんどです。
編集部:熱意が伝わるんでしょうね。お手紙は確かに恥ずかしいですけど、親御さんもきっと読んで欲しいですよね。
小出さんのいろいろな熱意も加わり、お二人の結婚式が出来上がっていくんですね!
素敵なエピソードをたくさんありがとうございました!
新郎新婦との密着度の高いコーディネーターは、お二人にとって半ば第2の家族のように話せるスタッフなのかもしれませんね。
今回のインタビュー記事はここまで!
次回もお楽しみに☆
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☆小出さんへインタビュー(前編)はコチラ☆