前編では清永さんがなぜ結婚式場のシェフの道を進んだのかや、結婚式で出すお料理の普段聞けないような話を沢山聞かせていただきました。
後編は、清永さんの料理に対する情熱が更に伝わってくる内容となりましたので、ぜひご覧ください!
編集部:今までの結婚式のお料理で印象に残っているものはありますか?
清永さん:新郎新婦様の農園でとれた野菜を使って料理を作ったのが、印象に残っていますね。料理名も「◯◯さん家で作ったキャベツを使ったソテー」のような名前にしていました。料理の敷紙も普通は英字が多いのですが、「◯◯農園」というロゴで作らせていただき、細部までこだわりました。
後でおふたりが写真を見たときにも、「あ!これ使われてる!」と思い出に残るようなこだわりが、印象に残っています。
編集部:細かいところまでこだわった分、おふたりにとってもゲストにとっても、思い出深い料理になりますね。
今後チャレンジしていきたいことはありますか?
清永さん:はい!“五感で味わえる料理”を目指していきたいと思っています。
味を楽しむだけでなく、見た目や香り、食感や風味などすべてで楽しむ料理です。
出てきたものをそのまま食べるだけではなく、“これどうやって食べるんだろう”とワクワクしながら食べ始めたり、料理の仕上げをお客様自身にしていただいたりと、ドラマ性のある料理を提供できたら面白いな、と思っています。
ゲストの方一人一人にバンケットスタッフをつけたいくらいですが、100名様近くいらっしゃるので、どのようにして驚かせようか、と考え中です。
編集部:なるほど。確かに食べる前に何かアクションがあると楽しいですし、なんだか
嬉しいですよね。どんな料理になるのかが楽しみですね!
シェフの方とお話しするのは初めてですが、こんなクリエイティブなシェフの方はなかなかいなそうですよね!
清永さん:もしかしたら私がそうなだけかもしれません(笑) せっかくお越しいただくので、その時間が楽しい時間になるといいな、という想いでやっています。
燻製料理にしても、「どこからこの匂いがしてくるんだろう…」というような、ワクワク感を料理の中で表現したいです。
私たちの中では、料理も「作品」なのでお客様にも投げやりで食べて欲しくないといいますか、一生懸命作っているというのが伝わったらいいなと思います。
編集部:きっとそういう想いが伝わって、マリエール太田の料理の口コミになっているんでしょうね。
清永さん:そうですね。打ち合わせの時に「料理の口コミが良かったので」と言っていただけるととても嬉しいです。
結婚式場の料理というのは特別で、新郎新婦のおふたりがゲストの皆さんのことを想って用意するメニューなので、ゲストの方を喜ばせたいという気持ちがほとんどだと思うんです。ゲストの方も楽しみにしている部分ですし、金額的にも大きい部分なので、満足いただける料理をご用意できるようにと考えてやっています。
なので、思い描いているものがあっても作っている途中で、「こっちの方がおいしいな」と変わることもあります。試作でそういった変更があると、お客様へお伝えするのですが、「そっちの方がいいですね!」と言っていただけるととても嬉しいですし、やりがいがあります。そうやって、みんなで当日の料理を作り上げていくんです。
編集部:確かに、味の想像は普通の人には難しいところですよね。それをシェフの方が親身に考えてくれるなんて、新郎新婦にとっても嬉しいことですね。
「結婚式の料理」と一口に言っても、考えることが沢山あるんですね。
清永さん:そうなんです。結婚式の料理はコース料理なので、前菜からデザートまで色々なことを考えます。マリエール太田は料理からデザートまで同じシェフが担当することもあるので、料理との組み合わせまで考えて作れるのが良いところです。全体のバランスをみながら最後の料理までたどり着けるように、お腹いっぱいでも食べられるデザートですとか、そういったことも考えています。
編集部:せっかくのお料理がお腹いっぱいで食べられない!ということのないように考えられているんですね。結婚式のお料理は奥が深いですね。
最後にお料理の楽しいところをお聞かせいただけますか?
清永さん:料理は奥が深いですね。
楽しいところは、例えば「カプレーゼ」一つとっても、トマトとモッツァレラとバジルが乗っていれば一般的に「カプレーゼ」と言えますが、シェフそれぞれの「カプレーゼ」があって、何通りもの料理があるんですよね。
基本の形からどう変えていくか、という答えのないところが面白いですし、楽しいですね。
9年いてもまだまだ勉強することがいっぱいあります!
編集部:清永さんの探求心と情熱でこれからも色々な料理ができそうですね!
貴重なお話をありがとうございました!
今回は、プレ花嫁もなかなか聞く機会のない「シェフ」のお話をたくさん聞けて編集部も大満足でした。
インタビューを終えて、清永さんの“お客様を楽しませたい”という気持ちはこれからもどんどん加速して、お客様の笑顔を作り続けていくんだろうな、と思いました。
試食会などで清永さんを見かけたら、是非お話を聞いてみてください!
.・゜☆*’.* 感動を分かち合う、一品への想い。*’.*☆゜・.
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