チャペルで結婚を誓い指輪を交換する教会式、神殿で行い三々九度の杯を交わす神前式とともに3大挙式スタイルとされている人前式。列席者に結婚を誓い、証人となってもらうアットホームな雰囲気と、演出の自由度の高さが人前式の魅力と言われています。
■人前式冒頭に内容、進行の説明を
近年になって取り入れる人が増えてきた挙式スタイルである人前式。そのため年配の人にはまだなじみが薄いことがほとんど。親や年配の列席者には、目的や内容を事前にきちんと説明するなど、まずはその点に配慮することが重要です。
また人前式には、教会式や神前式のような、決まった式次第がありません。二人で選んだオリジナルの演出を自由に行うということは、列席者も戸惑うことなく一緒に楽しめるよう、演出や進行を冒頭できちんと説明し、理解してもらうための工夫が必要だということも頭に入れておくとよいでしょう。
■人前式の進行の組み立て方
それではまず、人前式で一般的に多い進行の例を紹介します。
人前式では最初に列席者が入場し、次に新郎、新婦が入場。人前式開会の言葉ののち、メインイベントである、誓いの言葉、指輪の交換、結婚誓約書または婚姻届へのサイン、結婚成立の宣言、承認の確認などへと続きます。
その後、立会人代表による挨拶、閉会の言葉、退場、というのが、すべてを盛り込んだ人前式の一般的な流れ。以上から必要なもののみ選んで、進行のベースとするとよいでしょう。
■人前式での誓いの儀式は?
人前式のメインイベントは、二人による結婚の誓いと、列席者による承認の確認。結婚の誓いにもさまざまなアイデアがあり、どれを選んでも、そこにどんなアレンジを加えてもOK。たとえば、誓いの言葉を二人で読み上げても、牧師役の友人に読み上げてもらい、二人で「誓います」と答えても。
プロポーズの再現や、それが気恥ずかしい二人には、ゲストの席にセットした花を新郎が入場する際に1輪ずつ受け取りブーケにして新婦に渡し、その中の1輪を新婦が新郎の胸に挿す「ブーケプロポーズ」という演出も。
また人前式での指輪の交換の前の演出として人気なのが、ゲストの間に渡した1本のリボンに結婚指輪を通し、全員の手で祭壇まで指輪を運んでもらう「リングリレー」。
人前式における結婚の承認は拍手であらわされることが多いですが、キャンドルを灯して一斉に吹き消す、風船を渡して一斉に手放すなど、見た目にもドラマチックな演出を取り入れることも可能です。
列席者との一体感も人前式の魅力。手間を惜しまず、形式にとらわれない二人なら、オリジナリティある結婚式が実現できるかも。