結婚の約束を取り交わす場合、まず思い浮かぶのが「結納」!
結納・両家の顔合わせの実施状況を調査した「結婚トレンド調査 2014リクルート ブライダル総研調べ」によると、
【全国】
「両方行った」16.3%
「結納のみ行った」5.9%
「両家の顔合わせのみ行った」72.4%
「どちらも行わなかった」4.4%
【群馬県】
「両方行った」22.0%
「結納のみ行った」7.9%
「両家の顔合わせのみ行った」67.7%
「どちらも行わなかった」1.6%
という結果に。
最近は、結納の代わりに「婚約パーティー」や「顔合わせ食事会」を行うカップルが増えているようですね。
とはいえ、「きちんと手順を踏みたい」という親が、まだまだ多いのも事実。そんなときに困らないよう、「結納」事情はきちんと押さえておきましょう。
■「結納」のスタイルは地域によって違う!
まず、「結納」のスタイルに地域差があるのは、ご存じですか?
◆関東式:仲人が両家を行き来して結納品を交換する「往復型」
◆関西式:男性だけが結納品を贈り、女性が後日「お袴料」を男性に納める「片道式」
関東式の群馬ですが、仲人をたてること自体が少なくなったために、場所にも変化が。双方の家ではなく、女性の家のみ、あるいは自宅以外で簡単に行うことが増えています。料亭やレストランのほか、結納プランがある結婚式会場なら、下見も兼ねられ一石二鳥ですね。
群馬では、「結納金・結納品ともあった」人が65.8%と北関東3県(茨城・栃木・群馬)の中でもっとも多く、
【結納品】
品目は、目録・長熨斗・金包(帯料)・勝男節・寿留女・子生婦・友白髪・末広・家内喜の9品。
平均は7.2万円。
【結納金】
帯料と呼ばれ、「100~150万円未満」の人が5割以上。
平均は77.9万円。
と、なっています。
結納を納める前に、仲人が双方の家で盃を酌み交わす「口固め」「樽立て」といった儀式もありましたが、最近は行うことは少ないようです。
■関東式「結納」の正しい服装は?
さて、結納を行うことになった場合に気になるのが「服装」。服装は格を合わせるのが基本ですから、事前に両家で相談するのは必須です。
【正装】
仲人(男):紋付袴・モーニング
仲人(女):留袖
父:紋付袴・モーニング
母:留袖
本人(男):略礼服(ブラックスーツ)
本人(女):振袖
【略装(準礼装)】
仲人(男):略礼服(ブラックスーツ)
仲人(女):訪問着・付け下げ・色無地
父:略礼服(ブラックスーツ)
母:訪問着・付け下げ・色無地
本人(男):ダークスーツ
本人(女):訪問着・ワンピース
「正礼装(フォーマル)」でなくても、「準礼装(セミフォーマル)」であれば、大丈夫。女性本人だけが、正装である振袖を着ることも多いようです。振袖は未婚女性の特権ですから、よい思い出にもなりますね。
きちんと手順を踏むことで、心にけじめがつくのも「結納」の良さ。改めて会場を探すとなると大変ですが、結婚式会場でなら、打合せついでに相談できます。ぜひ、選択肢のひとつにしてみてはいかがでしょうか。